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ブルーの毛色と健康について、大切なお話

ブルーの毛色と健康リスク

ブルーの毛色は、イタリアングレーハウンドの中でもとても人気があり、珍しい美しい毛色です。
そのため、ブルーの毛色を持つ子犬を希望される方も多いかもしれません。
しかし、この毛色を生む「ブルー遺伝子」には、慎重に考えなければならない健康リスクがあることをご存じでしょうか?

最近では、ブルー同士の親犬を交配させてブルーの子犬を確実に生ませる繁殖が増えているようです。
その一方で、「安全性」をアピールするために、イタリアングレーハウンドではほとんど発症しない病気である変性性脊髄症(DM)の遺伝子検査を行い、それを根拠に繁殖の安全性を主張するケースも見られます。
しかし、私たちは、ブルー同士を掛け合わせることは非常にリスクが高いと考えており、そのような繁殖は一切行いません。

ブルー同士の交配による健康リスク

  • 1. 皮膚や被毛の弱さ 色素が不足すると、皮膚や被毛が弱くなり、炎症や脱毛などの問題が起こる可能性があります。特に「淡色被毛脱毛症(カラー・ダイリューション・アロペシア)」という皮膚疾患が発症することがあります。
  • 2. 内臓や先天的な疾患 色素遺伝子の影響で、内臓疾患や先天性疾患が現れるリスクも高まることが知られています。
  • 3. 健康リスクを抱えた子犬が生まれる可能性 健康的で元気な子犬が生まれることもありますが、ブルー同士の交配による子犬は、そうでない場合に比べ、短命や疾患を患うリスクが高いとされています。

私たちの考え

私たちは、イタリアングレーハウンドの健康を何より大切に考えています。そのため、ブルー同士の交配は、健康リスクが高いと考えており絶対に行いません。
犬たちが健やかに育ち、長く幸せな生活を送れるよう、毛色の人気に囚われず、色素遺伝や健康状態をしっかり考慮した繁殖を行っています。
具体的には、ブルーやその他の薄い色素を持つ親犬を繁殖に用いる場合、もう一方の親犬には、シールやレッドといった濃い色素を持つ犬を選び、健康リスクを最小限に抑えるよう努めています。
ブルーの毛色は美しく、多くの人にとって魅力的な特徴ですが、見た目の美しさだけでなく、その背景にある健康リスクについても十分に知っていただきたいと思います。